当法人は、昭和48年の設立以来、各種障害者施設やリハビリテーション専門病院などからなる総合リハビリテーションセンターとして、本県におけるリハビリテーションの中核を担い、障害者の機能回復、自立と社会参加の促進に貢献してきました。
この間、当法人の運営につきまして、多くの皆様方のご理解とご協力を賜り、感謝申しあげます。
さて、当法人におきましては、近年における障害者制度の見直しや医療と介護の連携強化を図る医療制度改革、さらには、地域包括ケアシステムへの対応など、時代の要請を受け、様々な変革を求められています。
このため、障害者福祉施設につきましては、障害者の自立と社会参加を基本とする障害者基本法の理念に基づき、これまで以上に利用者の皆さんの適性やニーズに対応した、きめ細やかな支援に努めるとともに、安定した施設運営が行えるよう取り組んでいます。
また、「富山県リハビリテーション病院・こども支援センター」につきましては、県から指定管理者の指定を受けており、高度・専門的なリハビリ医療を提供するとともに、重症の心身障害児等に対する支援の充実・強化、こどもの多様な障害への対応と地域生活支援体制の強化を図るなど利用者の皆さんのニーズに対応した運営を行っております。
当法人といたしましては、「誰もが、その人らしく暮らせる『共生社会』を目指し、総合的なリハビリテーションの観点から、良質で、安全・安心な医療と福祉を提供する」という理念のもと、
① 安全で安心できるサービスの提供
② 医療と福祉の連携による総合的なリハビリテーションの推進
③ 地域リハビリテーションの推進
④ 専門的な人材の育成
⑤ 経営基盤の強化
という、5つの基本方針に基づき、県民の皆様に親しまれる病院として、また、日本有数のリハビリテーション病院・こども支援センターを目指し、これまで培ってきた実績を基に、取り組んでまいりたいと考えています。
今後とも、県民の皆様のさらなる医療・福祉の向上を図るため、関係機関等との連携を強化し、これまで以上に総合リハビリテーションセンターとして、一体的な運営を推進し、患者さんや利用者の皆さんへのサービスを向上させ、リハビリ医療の推進や障害者の福祉の増進に努めるとともに、効率的な経営にも尽力してまいりたいと思います。
皆様方には、ご支援・ご指導よろしくお願い申しあげます。
令和6年4月1日
理事長 市村 仁志